「解剖」は覚えることが非常に多いです。大学の講義のスピードも速いので、何も理解せぬまま時は過ぎて行きます。もっとも外科手術をしながら「教科書参照」もできないので仕方がないところです。とことん調べればまれに面白い制御にもめぐり合います。神経系の解剖は日本地図の都市名とそこに至る鉄道路線図を覚えるようなもの。始まり(起始/神経核)と中継ぎ(介在ニューロン)と目的地(停止、投射)がわかれば経路(伝導路)がわかり、ほぼOK。あとは鉄道の上下線のごとく遠心性か求心性かという方向性が大事です。「機能」と言っても高次精神機能などは曖昧です。まずは特徴的な構造、目印を見つけ、それを頼りに器官、組織の細部を言い当てること。試験があるのでそれらを図のみならず文章で書けるようにすること。立体感覚が必要なので自分で図を書いてみる、、その際図の各部に番号を振り、その番号の名称を当てる訓練をすること。図の作成に当たってはピカソの絵のごとく、平面図と側面図を一緒に書いてみるなど図の数をなるべく少なくする、無理であれば相当部位を点線で結ぶなどの工夫をしましょう。